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2011年08月16日

石の上にも幾年月68

 昔ながらの蔵を活用して…というお店が増えてきた。
 それ自体は歓迎すべき事なのであるが、裏を返せば「蔵」が本来の目的を失ってしまった結果ともいえる。

 石造りというのは、非常にコストが掛かる。
 石を適した産地で切り出し、それを運び、特定の技術を持った職人が仕上げる。
 昔、農村というのは自己完結した経済が基本であったが、ある意味、石造構築物というのは早くから広い商圏を持って流通していたと言って良い。
 静岡市の古墳では、駿河湾を挟んだ伊豆から石を運んでいるし、古代大和地方の大王たちの石棺は、遠く九州から運ばれた物もある。

 石造りは今や大部分がコンクリートに取って代わっている。
 しかし、石造りはコンクリートに比べて永年に亘ってその形を保ち続ける事が出来る。
 ここでは、店などに転用されていない本来の目的を果たしている蔵や、今も土台で支え続ける石を見て行きたい。

































































































(窓の周りにアーチを組んでいます)



































(もともと通り道だった所を埋めたのだと思われます。)




































(店に使っている好例でしょう。)














(上の家屋は新しいですが、土台を昔ながらの石垣で流用しています。)


(非常に精密に組まれた作りです)








(屋号いりです)





(石が赤く色づいてますが何があったのか)




(石の繋ぎ目に漆喰を盛り、なまこ壁と同じ工法です。)












(富士市での撮影ですが、伊豆石の蔵とはまた違う模様です。どこの石でしょうか。)








 
 



(某駅の地下道にて。何か牢獄に連れて行かれるかのような雰囲気です。)


※もし、我が家の蔵を案内したい、という方がいましたらご連絡ください。   


Posted by かるの at 22:21 Comments( 0 ) 石の上にも…